ニーナとの出会い
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ニーナとの出会い
「見て見て! 何かしら、これ?」
遺跡の周辺を探索していると、アミリアが無邪気な声を上げ、建物の一部を指さした。
「構造からすると、船着場っぽいが...」
ギリアムが肩をすくめる。
「なんだってまた、森のド真ん中に船着場が?」
「ふむ」
ジュウベエはその部分をしげしげと見つめ、顎をさすった。
アミリアは目をらんらんと輝かせる。
「すごい! じゃあ、空飛ぶ船もあったのね?」
それとは対照的に、ギリアムは苦笑をこぼす。
「バカバカしい。そんなのお伽話に決まってる。御大将、いつから童話作家になったんだ?」
「ふんっ、バカにしおって...」
ジュウベエは冗談めかして、ぷい、とそっぽを向いた。
そんな彼らのやりとりを見て、君は思わず顔を綻ばせる。
村人たちはかつての調子を取り戻していた。
あの惨劇から、徐々に立ち直りつつあるのだ。
「他に何かナイかしら? 翼の生えた船とか見つけちゃったりして♪」
「おいおい、遊びに来たんじゃねえんだ。オレたちはリュウを探しに......」
その時、
「ほわあああっ!!!」
と、同行していたパケタのギルド長が大声を上げた。
君たちはギルド長の元へと急ぐ。
そこで見つけたのは......
「お、女の子......?」
上等な金糸を思わせる美しい長髪。
透き通るような白い肌。
少し力を入れたら折れてしまいそうな程に華奢な四肢を、神秘的な白の装束が包んでいる。
「ねえ、しっかりして!」
アミリアが肩を抱き、上体を起こす。
少女は「うっ」と小さく息を漏らし、その眼をうっすらと開いた。
「大丈夫か?」
ギリアムの問いに、少女は微かにうなずく。
「あんた、名前は? なんでこんなところに?」
少女は眉根をひそめて、苦しそうに身を捩り、
「わたしの...名前は、ニーナ...それ以外は...」
と、小さな口をつぐんだ。
「思い出せないのか?」
不安げな表情のまま、ニーナは何気なく君に視線を投げる。
そして、ハッと息を呑み、君の瞳を、じっと見つめた。
君も、ニーナの顔から目が離せない。
彼女の潤んだ瞳が、君の心を鷲掴みにして、何かを訴えようとしていた。
ニーなの瞳に怪しい光が宿る。
そして、アミリアの手をすり抜け、突然立ち上がった。
「リュウ・・・呼んでいる・・・」
そうつぶやき、ニーナは何かに引っ張られるように、遺跡の内部へと足を向ける。
ニーナとの出会い
「ど、どうすりゃいいんだ?」
「どうするって・・・こんなところ、一人じゃ危険よ!」
三人は代表者である君に視線を向ける。
君は迷わず、少女を追って保護することを決める。
そして、君と三人の仲間は、幾多の罠と、奇妙なモンスターの徘徊する遺跡内部へと足を踏み入れた。
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