ニーナとの出会い

(0コメント)  
最終更新日時:
ニーナとの出会い

「見て見て! 何かしら、これ?」

遺跡の周辺を探索していると、アミリアが無邪気な声を上げ、建物の一部を指さした。

「構造からすると、船着場っぽいが...」

ギリアムが肩をすくめる。

「なんだってまた、森のド真ん中に船着場が?」

「ふむ」

ジュウベエはその部分をしげしげと見つめ、顎をさすった。

「神話によると、竜の一族は自身の持つ高度な技術によって、都市を空に浮かべていたという...。この遺跡が竜の一族の手によるものであるならば、船着場はその名残りかもしれんな」

アミリアは目をらんらんと輝かせる。

「すごい! じゃあ、空飛ぶ船もあったのね?」

それとは対照的に、ギリアムは苦笑をこぼす。

「バカバカしい。そんなのお伽話に決まってる。御大将、いつから童話作家になったんだ?」

「ふんっ、バカにしおって...」

ジュウベエは冗談めかして、ぷい、とそっぽを向いた。

そんな彼らのやりとりを見て、君は思わず顔を綻ばせる。

村人たちはかつての調子を取り戻していた。

あの惨劇から、徐々に立ち直りつつあるのだ。

「他に何かナイかしら? 翼の生えた船とか見つけちゃったりして♪」

「おいおい、遊びに来たんじゃねえんだ。オレたちはリュウを探しに......」

その時、

「ほわあああっ!!!」

と、同行していたパケタのギルド長が大声を上げた。

君たちはギルド長の元へと急ぐ。

そこで見つけたのは......

「お、女の子......?」

上等な金糸を思わせる美しい長髪。

透き通るような白い肌。

少し力を入れたら折れてしまいそうな程に華奢な四肢を、神秘的な白の装束が包んでいる。

「ねえ、しっかりして!」

アミリアが肩を抱き、上体を起こす。

少女は「うっ」と小さく息を漏らし、その眼をうっすらと開いた。

「大丈夫か?」

ギリアムの問いに、少女は微かにうなずく。

「あんた、名前は? なんでこんなところに?」

少女は眉根をひそめて、苦しそうに身を捩り、

「わたしの...名前は、ニーナ...それ以外は...」

と、小さな口をつぐんだ。

「思い出せないのか?」

ジュウベエが尋ねると、ニーナはもう一度首を縦に振った。

不安げな表情のまま、ニーナは何気なく君に視線を投げる。

そして、ハッと息を呑み、君の瞳を、じっと見つめた。

君も、ニーナの顔から目が離せない。

彼女の潤んだ瞳が、君の心を鷲掴みにして、何かを訴えようとしていた。

ニーなの瞳に怪しい光が宿る。

そして、アミリアの手をすり抜け、突然立ち上がった。

リュウ・・・呼んでいる・・・」

そうつぶやき、ニーナは何かに引っ張られるように、遺跡の内部へと足を向ける。
ニーナとの出会い

「ま、待てっ! いま『リュウ』と言ったのか?リュウを知っているのか?」

叫ぶジュウベエの声も届かず、ニーナは正体を無くした様子で、ふらふらと暗闇の中に消えた。

「ど、どうすりゃいいんだ?」

「どうするって・・・こんなところ、一人じゃ危険よ!」

三人は代表者である君に視線を向ける。

君は迷わず、少女を追って保護することを決める。

そして、君と三人の仲間は、幾多の罠と、奇妙なモンスターの徘徊する遺跡内部へと足を踏み入れた。

コメント

旧レイアウト»
0

対象コメント

選択項目

詳細

※上記の内容はWiki管理者へ通報されます。

通報完了

通報内容を送信しました

エラー

エラーが発生しました

このページをシェアしよう!

タグ

タグ一覧>

サイトメニュー

ブレスオブファイア6先行プレイヤー歓迎!wiki編集者募集中です!

攻略情報

イベント

フェロー一覧

装備

共同体

ミッション

掲示板

事前情報

世界観

種族

ストーリー

キャラクター

■ドラグニール村
■流浪の民
■グランツ王国
■インシディア帝国
■その他

データベース

ストーリー

マルチ

その他

相互リンク

※相互リンク募集中です!

Wikiメンバー

Wikiガイド



ページトップ
メニュー
アクティビティ
コメント 0
loading...
白猫プロジェクト起動ゲーム起動